実は私立中学は、日本におよそ700校程度あるんです。東京都に179校、神奈川県に62校、埼玉県に20校、千葉県に23校と首都圏の4都県だけで284校を占めていて、京阪神では大阪府に63校、兵庫県に39校、京都府に24校、奈良県に10校と4府県で136校を占めているんですね。
とまあ、こんな感じで首都圏と京阪神に私立中学が集中しているため、それらの地域では中学受験が盛んなんです。地域によっては小学校の生徒の大部分が(中には1クラスの8割が中学受験する地域もある)受験するので、それらの地域の公立中学が大幅な定員割れとなることもあったりします。
また国立中学は私立中学ほど東京に集中していなくて、各都道府県に分散しているんです。
最近では公立中高一貫校も増えてきて全国に分散しているんですが、新潟県や東京都なんかが設置に積極的な一方で、設置に消極的な自治体もあって、数には大きな差があります。国公立中学も私立中学と同様で、中学受験が盛んな地域ではかなり人気があり、首都圏や、京阪神地区では入試倍率が10倍を超える学校もあります。
その中で、最近新しく中高一貫校を作る動きが活発です。
ただ新設校の場合、いきなり偏差値60以上に初年度になることはなく、まずは中堅校としてスタートし、徐々に偏差値をあげて難関校の仲間入りをしていくわけです。
その為、老舗である昔からの難関校と、昔からの中堅校と新設校に多くの人気が集まるわけです。
しかも1年1組でお話ししたようにガッチリ勉強する「お受験」と
どこでもいいから…という「なんちゃって」に分かれているので
必然的に二極化になるんですね。